*…愛しい…* #2

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なんとなく伝わってくる、相沢の緊張感。 「やべっ、気分悪ぃ~トイレ借りるな!!」 そう言うと、相沢は何も言わないままトイレへと消えて行った。 (………。) ソファーに取り残されたシンは、相沢が戻ってくるまでに、心の準備をしていた。 きっと、相沢は亜紀の事を言ってくるだろう…と勘で分かっていたから。 だが…トイレから戻ってきた相沢は、 「あぁ~、スッキリしたぁ~。」 と、言って。 そのままテレビを見ていた。 「で、なんなんだ話って。」 シンが相沢に聞くと、 「大した事じゃないから、今度でいいや。」 という相沢に、シンは、 「そうか…。」 と言うしかなかった。 相沢がシンに言おうか言わないか悩んでいる事なんて…。 シンにはすぐにわかるのに…。 (相沢…。) その後も、相沢は新垣の事や亜紀の話を出す事はなく、いつも以上にハイテンションだった。 「細川ぁ~。お腹すいた。」 と言ってくる相沢に、 「仕方ないな…。」 そういい、キッチンに立ってお茶漬けを作った。 二日酔いの相沢にはいいだろう…。 相沢にそれを渡すと、 「あぁ…うまい。」 と言いながらパクパク食べていた。
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