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そして、相沢は結局…そのまま帰っていった。
そして、毎日が過ぎていく。
相沢からは、なんの話もないまま…。
学校で亜紀を見掛ける度に…シンは亜紀に触れたい…話したい…抱き締めたい。
そういう気持ちに苦しんでいた。
(今はダメだ…。)
と何度も自分に言い聞かせ。
そして、夏休みに入り…亜紀に会えなくなって…その想いは増すばかりだった。
………………………
‥‥‥‥‥‥
暑い…。
夏休みに入ってから、シンは英語の特別授業や学園祭の準備に追われていた。
とは言っても、学園祭の準備は3年の手伝いで…。
3年生以外は、出しものすらまだ決っていない。
3年だけ受験があるので、早めに準備する。
そして、準備の後は勉強を教えたり…。
聞いてくる生徒にだけだが…。そんな毎日を過ごしていた。
亜紀に会わなくなってから、2週間くらい…もう8月に入っていた。
そろそろ…シンにも限界がきていた。
(亜紀に会いたい…話したい…。)
電話しようと思えばすぐできるのに…シンはその気持ちを押さえていた。
亜紀からも連絡はない…。
亜紀から連絡があれば、シンはすぐにでも、亜紀に伝えるだろう。
“会いたい…”
と。
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