*…愛しい…* #2

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(ダメだな俺…。) 準備の時、特別授業の時ですら、ふと考えてしまう…。 そして、今日も特別授業があった。 3年6人と2年5人、1年4人と、前より生徒の人数は増えていた。 学年ごとに、プリント問題を配る…レベルに合わせてつくってあるから生徒はその問題を解いて、解けないところは聞いてくる。 そして、授業が終わった。 (亜紀、足はもう大丈夫なのか…) 本当、亜紀の事ばかりが頭の中にあって…。 「細川先生??」 と名前を呼ばれて我に返る。 シンを呼んだのは、安藤あずさだった。 「先生何考えていたんですか?」 なんて聞かれた。 「ちょっとな。」 といい教室を見渡すと、教室には安藤とシンの2人きりだった。 みんな帰って安藤だけ残っていたのだ…。 「先生って、亜紀と最近どうなんですか?」 と安藤は聞いてくる。 シンは教科書を整えながら。 「まぁ…、別れたけど。そういえば最近はあんまり話しとかしてないな。まだ生徒だから、今は距離を置いてるかな。」 と答えた。 「そうなんですか。なんか最近の亜紀…無理してるように見えるんですよね。」 という安藤の顔は、友達を想う顔だった。
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