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「無理してるか…俺のせいかもな…。」
そうシンが言うと、安藤は。
「先生と亜紀は強く想いあってるんですね。うらやましいな…。」
そう言った。安藤は笑顔…。その笑顔はとても可愛い。
男子生徒から人気があるのも、分かる気がした。
「ははっ。」
とシンは笑った。
そして、安藤は帰っていった。
シンも家に帰る。
車の中…。亜紀はもしかしたらバイトかもしれない、
(バイト先に寄ってみようかな…。)
そういう思いがつのる。
でも、今は会ってはいけないと…シンは亜紀のバイト先を通り過ぎた。
(はぁあ抱き締めたい…。)
そんな事ばかりを考えて家についた。
洗濯、掃除、ご飯…何をしていても亜紀が頭の中から離れていかない…。
シンはどうにか、亜紀を頭からはなすために、パソコンに向う。
そして、特別授業のプリントを作りに始めた。
集中して…集中して…。
(………。)
カチカチと部屋に響く音。
2年と3年のプリントが出来上がり、あとは1年のプリントだけを作れば良かった。
でも、シンにも限界がやってくる。
(やっぱ、ダメだ。)
シンはポケットから携帯を出していた。
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