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“あははっ。”
と笑う亜紀。
そんな君が愛しい…。
“先生…あのね…。”
と言ってくる亜紀に、
「なんだ??」
と答えると、
“あのね、私…家族が…”
と言いかけたあと、
“亜紀ねぇ~。”
と、誰かのソプラノ声が聞こえて、
“あっ後で、電話します。”
という、亜紀の言葉とともに、電話は切れた。
〃プープープー〃
(亜紀ねぇ…?いったい誰だ?)
疑問に思ったが、あのソプラノがかった声は、幼い男の子だろうと…あまり気にしなかった。
(親戚でも来てるのか?)
そう、思うだけ…。
亜紀の言葉の続きが気になったが、シンは亜紀が電話をくれると言っていたから、それまでパソコンに向う事にした。
亜紀の声を聞いて…少し気持ちが落ち着いていた。
でも、会いたいと言う気持ちだけは、一層強くなった。
パソコンに向かい、亜紀からの電話を待っていた。
そして、亜紀から連絡がきた時には、日付が変わっていた。
♪~♪~♪~
〃カチャ〃
“もしもし、先生??”
電話に出たすぐに、亜紀の声が聞こえる。シンは、さっきいきなり亜紀が切ったから、その理由を聞いてみた。
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