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「亜紀?さっきは何かあったのか?」
と、すると…亜紀は家族が増えた事。お母さんが戻って来た事を話だした。
さっき言いかけたのは、この事だったらしい。
亜紀の家は父子家庭だった。でも、シンの知らないうちに母親が子供を連れて戻ってきたそうで…。亜紀には義弟ができた。さっきの‘亜紀ねぇ’という声は、その子の声だったらしい。
関係がゴタゴタしていた、この数ヶ月…。亜紀はシンの事だけではなく、色んな問題と1人向き合っていた。
「そんな事があったのか…全然気がつかなかった。」
学校でもそういう話を聞かなかったから、不思議だと思った。普通ならなんらかの形で耳に入ってくるから。
“でね…先生に相談したいことがあるの…。”
そう言うと、亜紀はまた話し始めた。
亜紀の口から出て来る言葉、内容はこういう物だった。
義弟の父親修さんという人が、家に押しかけてきて、母親を脅している。
修さんは、まだ母親の事が好きらしく、亜紀たちに手を出さない事を条件に母親に好き勝手しているらしい。
体の関係を持ったりと…。
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