*…愛しい…* #2

20/21

11人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
“ありがとう。先生。” という亜紀は、話して少し気持ちが楽になったのか、少し黙っていた。 …。 「寝たのか?」 少し沈黙があったため、シンは気になり聞いていた。 “寝てませんよ。” という、亜紀…。 「また、ぼーっとしてたんだろ?!」 と、亜紀をいじめてみる。さっき沸いてきた恐怖心を消すために、 「亜紀に会いたいよ…。」 ポロッとでてきた言葉…。 今すぐに亜紀を抱き締めたかった。 いつも、何か問題を抱え込んでいる亜紀を守りたかった。 “…。” 何も話さない亜紀。 「亜紀??」 名前を呼んでも返事が返ってこない。 (どうしたんだ?) 「あき??」 “あっごめんなさい。” そう言う亜紀に、 「なぁ…亜紀…今から会わないか??」 と言葉にだしていた。 今、亜紀に会いたくて触れたくて…。 どうしようもなかった。 “でも…。” と迷う亜紀に、 「お願いだ…今日だけ…。」 とシンは言っていた。結局…自分の欲望には勝てない。 “うん…。” と、返事が返ってきて。シンは安心するんだ。 でも…この事をきっかけにして、2人はまた‥遠くなっていく。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加