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〃カチッ カチッ〃
星が夜空で瞬いている中。
シンは、公園でタバコをすっていた。
あの後、亜紀と公園で待ち合わせをして、シンは車を走らせ、亜紀の家の近くの公園まできていた。
久し振りに会う亜紀…。
1秒でも早く亜紀に会いたかった。
タバコの煙が、少し漂って消えていく。
少しして亜紀がやってきた。
「せんせ!!」
亜紀がシンを呼ぶ。声の方を見るとこっちに歩いてきていた。
「久し振りだなぁ。」
シンは亜紀に会えて本当にうれしかった。
「うん。」
と答えて、ちょこちょこと隣りに来る亜紀は、無償に可愛くて。
「海いくか?」
2人とも自然に笑顔になる。
亜紀はコクリと頷き、車に乗って海へ出発した。
この時、亜紀は助手席に乗ってきて、その行動にもなんだか安心感を抱いてしまう。
もしかしたら、もう恋人という関係じゃないという理由で亜紀なら後部座席に座りそうだったから。
車は海に向かっていく。
亜紀と海に来るのは、別れてから初めてだった。
海に着いて、2人で砂浜を歩いた。
シンは亜紀の手を優しく握って歩く。
温かい亜紀の手の平。
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