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亜紀とこれから、うまくやっていく方法…。今日だけと言った…、
(卒業するまで俺には亜紀に会わないなんて、無理だ…。また、こうやって会ってしまう…。)
すると、今まで静かだった海に亜紀の声がひびく。
「先生って、近くにいるけど…遠くに感じる…。」
と…。
シンは何も答える事ができなかった。
ただ、黙っている事しか出来なかった。
近くにいるのに…遠くに感じる…。まだ一緒にいてはいけない存在…。
「寝てるし‥。」
と、亜紀はシンに強く抱き付いた。
シンが黙っていたから、亜紀は寝ていると思ったらしい。
「ん…寝てた…ごめん…。」
と、シンは嘘をついた。さっき、言われた言葉に返す返事がなかったから。
「うん…いいよ…。」
という亜紀。
「そろそろ帰るか?」
「帰りたくない…。」
そう亜紀が甘えてくる。
シンも本当は帰りたくなんてなかった。
「へへっ、なんて言ってみたりして。」
と、亜紀は笑っていた…それを見てシンも笑顔になる…。
その後、亜紀を家に送った。少しの間だったが、シンは亜紀と一緒に居れた事がとても、嬉しかった。
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