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車の中…亜紀は黙って窓の外を眺めていた。
(一体何を考えているんだ。)
シンは、家から少し離れたとこで、亜紀を降ろした。
「じゃあ、またな。」
「うん、先生ありがとう。」
「ちょっと、こい。」
シンは運転席から、外にいる亜紀に呼び掛ける。
すると、亜紀は運転席のとこに周ってきた。
「なんですか?」
シンは亜紀の頭を撫で…。
「頑張れよ。」
と、一言いった。
そして、2人は別れた。
シンは家に向かい車を走らせる。
この時シンは気付いていなかった。
2人でいる所を誰かに見られているという事を。
それが…シンと亜紀の環境をガラリと変える。
シンは亜紀から離れなければならない…。
それが、2人にとって一番いい選択だから。
亜紀を…また俺は苦しめるんだ。
でも、俺たちが幸せになるには、そうするしかなかった…。
離れる事が…お前を守る事。
近くにいるのに、遠くに感じる…。
そう…それは君が言った言葉…。
本当に俺たちの関係は、その言葉の通り…。
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