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あの後、家に帰りしばらくの間、亜紀とメールのやり取りをしてから眠りについた。
幸せだった…。
そして、それから亜紀から電話やメールが来る度に幸せを感じていた。
そして、毎日が過ぎていく。
夏休みも残り少なくなってきた頃…。
事件は起きた…。
そして、シンは…離れる事を決断することになった。
………………………
‥‥‥‥‥‥‥
この日も普通に朝は目が覚めた。
なんの予定もなかったシンは、部屋でゆったりしていた。
音楽を聞いて、テレビを見て、平和な時間を過ごしていた。
お昼をまわっても、のんびり過ごしていた。
(今、亜紀がこの場所にいたら…すごく幸せなんだろうな…。)
なんて思いながら…。
そんな平和な時間を…。
いきなり鳴り出した携帯が…。
壊した…。
♪~♪~♪~
着信は亜紀からだった。
シンは、嬉しくて電話をとった。
「もしもし。」
でも、聞こえてきたのは“先生ぇ”というかわいい声ではなく。
“お嬢様よぉ~”
という男の声と、
“出てって、今すぐ出てって!”
と叫ぶ亜紀の声。
それから、小さな呻き声と鈍いドスドスと聞こえる音だった。
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