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「ちょっと君は外してくれないか。」
父親のその言葉に、シンは病室から出た。
亜紀の事が心配だったが、亜紀の父親の行動もなんだか、気にかかっていた。
待ち合い室の椅子に座ってシンは亜紀が起きるのを待った。
ナースステーションの前…。
看護師の足音だけが聞こえていた。
どれくらい時間が経ったのか、亜紀の病室から父親がでてきた。
そして、“亜紀が目を覚ました”と看護師に伝えていた。
すると…それを聞いてか…スーツを着けた男3人が椅子から立ち上がり、亜紀の父親に、
「目を覚ましたんですね。お話しを聞かせていただきます。」
といい、亜紀の病室に向かって歩きだした。警察だ。
亜紀の父親は待ってください。と止めていたが、止まる気配はなかった。
シンも椅子から立ち上がり…その警官たちをとめに入った。
「待ってください。」
と…。それでも、警官は前に進む。
亜紀の部屋の前…。
シンは入口をふさいだ。
「目を覚ましたんですよね!話を聞かせてください。」
と…。警官は言ってきた。
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