*…愛しい…* #2

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気がついたら…体のあちこちが痛くて…。 緑のカーテンに白い壁の部屋にいた…。 体を起こすと、白い服のお姉さんに、 “今はあまり動いちゃダメよ!” と怒られた。 “お父さんは?お母さんは?ゆう?” シンの口から出て来る言葉に、その女の人の顔がちょっと微妙に歪んだのが、子供のシンにもわかった。 “優くんはここよ。” と女の人はカーテンを開けて見せて。 隣りのベッドには頭に包帯を巻いて寝ている優の姿があった。 “ねぇ…お父さんとお母さんは??” そう聞いてもその女の人は何も答えず…。 “ちょっと待っててね、先生呼んでくるから…。” そう言うと部屋を出て行った。 幼いシンには何がなんだか分からず。 「ゆう!ゆう!!」 とベッドの上から優を呼んでいた。 でも、優は起きなかった。 周りを見渡して自分が今病院にいるんだとわかった時。 なんだか嫌な感覚に襲われたのを今でも覚えている。
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