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“先生、シンくんです。”
と部屋に入ってきたのは、さっきのお姉さんと、やっぱりお医者さんだった。
“シンくん。大丈夫??”
そのお医者さんは、シンの顔を覗き込んでいた。
そして、一通りシンを診察した。
“じゃあ、明日ちょっと検査するからね。”
と言うと、部屋を出て行こうとしていた。
“お父さんは?お母さんは?”
先生の背中に声をぶつけた。
すると先生は振り返り。
ニコリと笑うと部屋をでていった。
(えっ?なんで答えてくれないの…。)
それから、知らないおばちゃんとおじちゃんがやってきて、一緒に住む事になったとか、話が勝手に進んでいて。
シンは必死にお父さんとお母さんの事を聞いていた。
すると、おばちゃんの口からでてきた一言は。
“もう、会えないんだよ。”
だった。
そのおばちゃんはシンの頭をなでる。
“お父さんとお母さんは空の上に行っちゃったんだよ。”
おばちゃんの言っている事の意味がわからなかった。
すると、となりのベッドで寝ていた優が起きた。
“あれ?ここどこ?”
と…。
すると、おじちゃんが優を抱えて、シンのベッドに連れてきた。
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