*…愛しい…* #2

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“先生、シンくんです。” と部屋に入ってきたのは、さっきのお姉さんと、やっぱりお医者さんだった。 “シンくん。大丈夫??” そのお医者さんは、シンの顔を覗き込んでいた。 そして、一通りシンを診察した。 “じゃあ、明日ちょっと検査するからね。” と言うと、部屋を出て行こうとしていた。 “お父さんは?お母さんは?” 先生の背中に声をぶつけた。 すると先生は振り返り。 ニコリと笑うと部屋をでていった。 (えっ?なんで答えてくれないの…。) それから、知らないおばちゃんとおじちゃんがやってきて、一緒に住む事になったとか、話が勝手に進んでいて。 シンは必死にお父さんとお母さんの事を聞いていた。 すると、おばちゃんの口からでてきた一言は。 “もう、会えないんだよ。” だった。 そのおばちゃんはシンの頭をなでる。 “お父さんとお母さんは空の上に行っちゃったんだよ。” おばちゃんの言っている事の意味がわからなかった。 すると、となりのベッドで寝ていた優が起きた。 “あれ?ここどこ?” と…。 すると、おじちゃんが優を抱えて、シンのベッドに連れてきた。
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