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電話とメールを、たまにするだけの関係…。
父親と約束をした事は亜紀に言える訳もなく…。
亜紀は何も知らないまま…シンに避けられていく。
電話が終わった後…シンは空を見上げていた…。
本当なら今すぐに会って抱き締めたかった。
でも、それは出来ない。
胸が苦しかった。
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―――始業式―――
2学期の始まりだった。
この日はスーツに身をつつみ、早めに家を出た。
久し振りに亜紀の姿を見る事ができる。
と嬉しかった。
でもこうやって…学校で会うことが嬉しかったシンは、それで悩まされる事になる。
“近くに居るのに…遠く感じる”
そう亜紀がいった言葉を、シンは身を持って体験する…。
それがどんなに辛い事で過酷なのか…。
シンはまだ知らなかった。
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