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シンはパソコンを立ち上げ、今日の特別授業のプリントを作っていた。
だがなかなか作業が進まなかった。
やっぱり考えてしまう亜紀の事…ふと、首に下がっているチェーンをだして触っていた。
(亜紀は…俺の為に頑張ってるんだよな…)
とチェーンを親指て人差し指で挟みなぞりながら、シンは目を閉じた。
(俺がしっかりしなきゃな…)
シンは目を開けると、キーボードを打ち始めた。
そして、時間は過ぎていき…。
―――放課後―――
(なんか疲れた…でも後一息)
とシンは特別授業があったため、プリントを持ち教室に向かった。
放課後という事もあり、生徒にだれとも会わずに教室についた。
特別授業の皆は席に着いて待っていた。
プリントを配り授業を進めていく、3年、2年、1年の順にプリントの分からない部分を教えて、授業は終わった。
「じゃあ、今日はこの辺で終わります。」
そういうと、生徒たちは“ありがとうございます”と頭を下げて帰っていった。最後に安藤が教室を出て行く。
「先生。また!」
と手を振り、ちょっと頬を紅くして出ていった。
シンは職員室に戻る…椅子に腰をかけ少し休んでいた。
するといきなり携帯が鳴り出した。
〃ブブブッ ブブブッ〃
《着信 ☆木下 亜紀》
だった。
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