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そう言う事しかできなかった。
2人の関係を否定しない父親の願い…。
亜紀の為に…。
自分の為に…。
そう決断するしか…なかった。
「じゃあ…失礼します。」
そう言い、シンは立ち上がった。これ以上…ここに居てはいけない…。
そう思い。
すると父親は、
「待ってくれ…。今だけ会ってやってくれないか…。きっと…今は君に会いたいだろう。あの娘は強がりだから…私達には弱さを見せない…。
だから…、君なら…。」
そう言ってくれる父親に。シンは深く頭を下げ感謝した。
2人を否定せず、会ってくれと、シンを突き放さなかった父親…。
普通なら“高校生をそそのかすな”と、何処の親も言ってくるだろう、でも亜紀の父親は違った。
少しでも…認めてくれている。
すると、亜紀の部屋から警官が出て来て…、こっちに向かって歩いてくる。
「早く行ってあげてくれ…今日は目をつむる…。中に悠木という男の子がいるから、私が呼んでいたと伝えてくれ。」
といい、父親は早く病室に行くようにシンを促した。
シンは、
「ありがとうございます。」
と頭を深くさげ。
亜紀の病室に向かった。
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