*…愛しくて…*

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「ほらっ。」 と出来上がったナポリタンを相沢に渡すと、相沢は黙って黙々と食べ続けた。 シンも、黙って口に運ぶ。 そして、相沢がシンに話したい事があると言っていた事を思い出した。 「そういえば…俺に用事があったんだろ?」 とシンは、相沢に聞いた。 すると、相沢はテレビを見ながら、 「その話しは、これ食って終わってからな。」 「あぁ。」 といい、シンはナポリタンをさっと食べ終えキッチンに食器を片付けにいった。 相沢は、ノロノロと食べている。 そんな時…。 テーブルの上においてある、シンの携帯がなりだした。 「細川ぁ~携帯鳴ってるぞ!!」 と相沢が携帯を覗いているのが見えた。 「木下だって、でるぜぇ~!」 という相沢に、 「でるな!!そのままにしといてくれ。」 と、咄嗟に言っていた。 そんなシンを変に思ったのか、相沢は。 「何かあったのか?」 と聞いてくる。携帯は静かになった…。でも、すぐにまた鳴り出す。 シンは携帯を取りにいき、マナーモードにした。 「何もない…。」 と相沢に言い、またキッチンに戻る。 「何もないわけがない!お前なんかあっただろ??バレバレだって…。」 という相沢に、シンは、  「ちょっとな…。」 とボソッと呟いた。 携帯が…ポケットの中で震えていた。
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