14人が本棚に入れています
本棚に追加
携帯はしばらくして、静かになった。
相沢はチラチラとシンをみていた。
シンは食器を片付けた後、静かになった携帯を見た。
着信は全部亜紀からだった。
〃ブブブッ ブブブッ〃
とまた振るえだす携帯。メールだった。シンはそのまま開いた。
そのメールは亜紀からで、
―――――――――――――
件名:
本文:どうして電話とってくれないの?なんで、冷たいの?
―――――――――――――
という内容だった。
亜紀を不安にさせている自分が、本当に嫌になる。
シンは亜紀へメールを打った。
―――――――――――――
件名:RE:
本文:これから、2人で会う事はできない…あと、電話もできない。
メールだけにしてくれ…。
―――――――――――――
と…自分のわがままを押し付ける事しかできない。
亜紀からはすぐに返事がきた。
―――――――――――――
件名:RE:RE:
本文:なんで?
―――――――――――――
と…そう聞いてくるのは、当たり前だ。
シンはまたメールを打つ。
理由を言わないまま…こうしているのは、自分でも駄目だと分かっている。
でも、メールを打つだけでも、俺の心は…君でいっぱいになるんだ…。
最初のコメントを投稿しよう!