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(亜紀…ごめんな……。)
シンはメールを打った。
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件名:
本文:ごめんな。いきなりあんなに突き放して…。
でも、あぁするしかなかったんだよ。
今のままでは、また…同じ事を繰り返す…。
ちゃんと迎えにいくから…あと、1年と半年頑張れ。
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亜紀が頑張るんじゃなく…本当は俺が頑張らなきゃいけないことくらい、分かっている。
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件名:RE:
本文:頑張るよ私。でも、寂しいよ…。
先生は、近くにいるのに遠い存在だね。
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そう返ってきたメール。
胸が苦しくて携帯をポケットに突っ込んだ。
かわ…細川。」
相沢に呼ばれ、我に返った。
「なに?」
「お前、すんごい顔してるぞ!!俺には話せよ!親友だろ!」
そう言う相沢。
シンはソファーに移動した。
「大丈夫か…?」
と心配そうに見てくる。
「あぁ…。」
「ほら言えよ!!」
とシンを小突く相沢に、シンはふと思ってしまう。
(この話しをしたら…亜紀を取らないでくれるか…。)
と…。なんだか複雑な心境だった。
きっと、この話しをしたら相沢は、亜紀が好きだとシンに言わないだろう。
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