*…愛しくて…*

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(亜紀…ごめんな……。) シンはメールを打った。 ――――――――――――― 件名: 本文:ごめんな。いきなりあんなに突き放して…。 でも、あぁするしかなかったんだよ。 今のままでは、また…同じ事を繰り返す…。 ちゃんと迎えにいくから…あと、1年と半年頑張れ。 ――――――――――――― 亜紀が頑張るんじゃなく…本当は俺が頑張らなきゃいけないことくらい、分かっている。 ――――――――――――― 件名:RE: 本文:頑張るよ私。でも、寂しいよ…。 先生は、近くにいるのに遠い存在だね。 ――――――――――――― そう返ってきたメール。 胸が苦しくて携帯をポケットに突っ込んだ。 かわ…細川。」 相沢に呼ばれ、我に返った。 「なに?」 「お前、すんごい顔してるぞ!!俺には話せよ!親友だろ!」 そう言う相沢。 シンはソファーに移動した。 「大丈夫か…?」 と心配そうに見てくる。 「あぁ…。」 「ほら言えよ!!」 とシンを小突く相沢に、シンはふと思ってしまう。 (この話しをしたら…亜紀を取らないでくれるか…。) と…。なんだか複雑な心境だった。 きっと、この話しをしたら相沢は、亜紀が好きだとシンに言わないだろう。
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