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今まで、会わないと決めても自分に甘かった…。
都合の良い事ばかり考えて、同じ事を繰り返していた。
会わないと決めていても、どこかで期待していたのかもしれない。
会って抱き締める事が出来ると。
今までしてきた決心は、甘すぎたんだ。
守りたいと思っていても、危険にさらす事しか出来なかった。
全て…自分が弱いせい。
でも、今回は違う。
離れている事を決断したシン。
それは強いものだった。
これから、自分との戦いが始まる。
そして、 亜紀にも次第に冷たく当たってしまうようになる。
でも、そうする事でしか…俺は自分の気持ちを押さえる事ができなかった。
亜紀を苦しめる事で……俺は離れている事が出来た。
愛しい…触れたい…。会いたいと言う気持ちを、消すために。
俺は…。
冷たく当たる事しかできなかった。
まだ先生と生徒だから…。
先生と生徒…。
その言葉は、俺を…
亜紀を苦しめる…。
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