*…赴任…*

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「でもね、問詰めて問詰めて、吐かせたのよ」 と言った後、また一口コーヒーを飲んだ。 「それで、利樹さんが協力してほしいって」 校長はシンの目をジッとみると。 「私は、貴方を辞めさせるつもりはないし、利樹さんとの約束を破りたくないから。 貴方には、早く沖縄に行って欲しいの」 校長の真剣なまなざしに、シンは首を縦に振ることしか出来なかった。 自分の事で、周りの人達が動いてくれている。 否定はせずに力になってくれようとしている。 こんなに、上手い具合に事が運んでいいものだろうか。 「木下さんには、卒業するまでは近付いちゃ駄目よ! もし近付いて、関係を知られたりでもしたら、私も首になっちゃうからね」 そう言うと、いきなり校長の態度が一変し。 「で、どこを好きになったの?」 と目をキラキラさせながら聞いてきた。 「ちゃんと答えなさいよ! 応援してあげるんだからぁ~」 と、とても楽しそうだ。 シンは校長の態度の変わりぶりを、少しの間ポカンとみていた。
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