*…赴任…*

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「ほらっ早く答えて」 と催促されて、シンは。 「どこと言われましても……全部じゃないんですか?」 と言っていた。その言葉を聞いて校長は。 「上手くかわしたわね」 とシンを少しにらみ付けた。 「まぁいいわ。いつかは詳しくその内容を聞くから」 と校長は言うと。 「私に言わないと、クビにするからね」 とシンを見た。 (おいおい……冗談ならきつ過ぎる) とシンは苦笑い。 「覚悟しなさいよね」 と校長は言うと、もう戻っていいとシンを職員室へ帰した。 自分のデスクでパソコンを開きプリントを作ろうとしていると、 「細川……校長なんだって? あの話しか?」 と相沢が聞いてきた。 「まぁそんなとこ」 と答えると、相沢は。 「俺、まじ嫌なんだけど」 とボソッと呟いて、フラフラと職員室からでていった。 (大丈夫かアイツ?) シンだって相沢と離れるのは寂しかった。たった一人の親友……仲がいい分、いつもいるのが当たり前だった相沢。 (アイツが見れなくなるのも、寂しいな……) とシンはパソコンを叩いた。
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