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そして、数日がたち2月に入っていた。
相沢にはまだ、2月に赴任になったことを言えないまま。
「おっは~~」
と、今では懐かしい慎○ママの真似をしながら、相沢がシンの机に近付いてきた。
「なつかしいな……」
とシンがいうと、相沢は、満面の笑みでピースをした。
「あぁ相沢、お前に話したい事がある。今日の夜空いてるか?」
と、相沢を見ると縦に首を振り。
「なんだ?」
と聞いてきた。
シンは夜話すと伝え、1限目の授業に向かった。
「気になる……気になる」
と相沢は職員室で一人ブツブツ言っていた。
――1限目。
亜紀のクラスだった。
なぁ……。
俺は授業の時でも、君が気になってしかたない。
あえて君の事を見ないようにしている……君の視線を感じるのは、気のせいなんかじゃないよな?
先生に注目するのは、当たり前の事だけど、君は今何を考えて俺に視線を向けているのか。
たまに目をやると、目があって、君が恥ずかしそうにするのが、愛しくてたまらない。
そして、俺はそんな君を見て安心している。
まだ俺の事が好きなんだと……。
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