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(亜紀はきっと泣くかな……)
ふと思いながら、手紙を折り畳む。
そして、シンは折り畳んだ後、端の方に。
『泣くなよ! 笑え! 俺はお前の笑顔が好きだ』
そう書いた。君にわらっていて欲しかったから。
(亜紀……1度でいいから……抱き締めたい)
今は叶わない事、早く時間がすぎればいいのに……。
(あと1年なんてあっという間だよな……)
なんて自分に言い聞かせていた。
今から過ごす1年は、今まで生きてきた中で一番ながくなりそうだと、本当は分かっていた。
だから……。
(あっというまだよ……)
何度も自分に言い聞かせていた。
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