*…赴任…*

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―――――――― ―――― そして、その日はやってきた。 「気をつけてな」 相沢に空港まで送ってもらった。 「お前、ちゃんとメールとか電話しろよ!」 という相沢に、シンは。 「わかったよ」 と言っていた。 朝1便で沖縄に発つ。 「相沢、お願いがあるんだけど……」 と、搭乗口に向かいながら、話していた。 「なんだよ」 という相沢に、シンは白い封筒を渡した。 亜紀への手紙……。 「これを、亜紀に渡して欲しいんだ」 と、すると相沢は、 「今時ラブレターかよ! 恋敵の俺が渡すと思うか?」 といってきた。 「別にお前が渡したくなかったら、そのまま捨ててくれたって構わないよ。 たいした手紙じゃないから。 でも、これはお前にしか頼めない。あと沖縄に着いたら亜紀に電話すると伝えておいてくれ」 とシンは相沢をみないまま言った。 (お前は……渡してくれるよな) すると相沢は、 「あぁ気が向いたらな」 と、シャツの胸ポケットに手紙をいれた。 「頼むな」 と話しているうちに、搭乗口の前まできていた。 「じゃあ、沖縄でも元気でやれよ! 夏休みには帰ってこいよな」 と手を振る相沢に。 「お前も元気でやれよ。夏休み帰ってこれたら帰るよ」 と、2人は別れた。
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