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次の日……。
亜紀は学校にこなかった。
そして、次の日も。
シンは心配で仕方がなかった。
全て自分のせいだから。
相沢は何か勘づいているのか、何も言ってこなかった。
遠くからシンを見守っているだけだった。
その次の日も亜紀はこなかった。
何度連絡を取ろうと考えたか……。
何度家に迎えにいこうと思ったか……。
何度家の前を車で行ったりきたりしたか……。
亜紀の父親は、亜紀の様子がおかしいと、シンに電話をしてきた。
“亜紀と何かあったのか?”
と、父親にシンは突き放した事を話した。
すると父親は、ため息をつき、“仕方ない”とシンに言ってきた。そして、学校に行かせるように、家族でどうにかすると言っていた。
「お願いします」
シンはその言葉しかでなかった。
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