19人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――
――――
亜紀が学校に来るようになったのは、放送室での出来事から一週間とちょっと経った頃だった。
学校に出てきた亜紀は、遠くからみるとなんだか元気そうで。
シンは安心していた。
そんな亜紀からのメール。
―――――――――――――
件名:
本文:先生おはよう!
先生の事待ってるね。
―――――――――――――
という、前向きなメールが、亜紀から届いた。
もしかしたら、もう亜紀は自分の事を嫌いになるかもしれない。
そう思っていたシンは、安堵した。
そして、シンも返事を返す。
―――――――――――――
件名:
本文:嫌いになるなよ!
―――――――――――――
と……。
本当に自分から離れて欲しくなくて、ずっと心は自分をみていて欲しくて。
学校で君を見掛ける度に、抱き締めたくて……。
シンは苦しかった。
最初のコメントを投稿しよう!