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亜紀の事を考えると愛しいという気持ちでいっぱいになって……。
いますぐに、自分のものにしたいと思ってしまう。
でも、それは出来なくて。
「はぁ……」
思わずもれるため息。
(俺……亜紀が卒業するまで大丈夫かな?)
そう弱気になってしまった。
そんな事を考えてボケ~っとしていた時、いきなりシンの携帯が振えた。
相沢からの電話だ。朝からかかってくることは、そんなに珍しい事ではなかったため、また用もないのに電話かと思いながら、通話ボタンを押した。
「もしもし」
『なんで、お前は俺に隠し事すんだよ! なんで言わない!』
いきなりの怒声。
「なんで怒ってるんだ?」
意味の分からないシン、何故怒っているのか全然検討がつかない。すると相沢は、
『お前、双子の弟いるだろ!? なんで俺に教えてくれなかったんだよ!』
と言ってきた。
「はっ? なんで知ってる……」
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