*…碇…* #2

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 亜紀の事を考えると愛しいという気持ちでいっぱいになって……。  いますぐに、自分のものにしたいと思ってしまう。  でも、それは出来なくて。 「はぁ……」  思わずもれるため息。 (俺……亜紀が卒業するまで大丈夫かな?)  そう弱気になってしまった。  そんな事を考えてボケ~っとしていた時、いきなりシンの携帯が振えた。  相沢からの電話だ。朝からかかってくることは、そんなに珍しい事ではなかったため、また用もないのに電話かと思いながら、通話ボタンを押した。 「もしもし」 『なんで、お前は俺に隠し事すんだよ! なんで言わない!』  いきなりの怒声。 「なんで怒ってるんだ?」  意味の分からないシン、何故怒っているのか全然検討がつかない。すると相沢は、 『お前、双子の弟いるだろ!? なんで俺に教えてくれなかったんだよ!』  と言ってきた。 「はっ? なんで知ってる……」
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