*…碇…* #2

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 相沢に家族の話しはしたことがない。双子だという事を、何処で知ったのか。 「なんで知ってる? じゃねぇ~よ。  今学校にきてんだよ。お前のかわりに英語教えるのが、弟なんだよ」  そう相沢は言った。 (優が……) 「ごめん、わりぃ相沢。優に携帯番号聞いて教えてくれないか?」 「はぁ? ってかお前、なんで言わなかったんだよ!」  不満そうな相沢とそれから、少し話した。優とは双子で、子供の時に別々に引き取られたと言う事を……。 「お前が、俺に何も言ってくれなかったのがショック」  という相沢に、 「ごめんな……隠してるつもりはなかったんだげど」  と謝っておいた。  そして、電話を切った途端に、朝の職員の朝礼が始まった。 (亜紀に連絡をいれたいのに……)  と思いながら、終わるのを待っていた。
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