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相沢に家族の話しはしたことがない。双子だという事を、何処で知ったのか。
「なんで知ってる? じゃねぇ~よ。
今学校にきてんだよ。お前のかわりに英語教えるのが、弟なんだよ」
そう相沢は言った。
(優が……)
「ごめん、わりぃ相沢。優に携帯番号聞いて教えてくれないか?」
「はぁ? ってかお前、なんで言わなかったんだよ!」
不満そうな相沢とそれから、少し話した。優とは双子で、子供の時に別々に引き取られたと言う事を……。
「お前が、俺に何も言ってくれなかったのがショック」
という相沢に、
「ごめんな……隠してるつもりはなかったんだげど」
と謝っておいた。
そして、電話を切った途端に、朝の職員の朝礼が始まった。
(亜紀に連絡をいれたいのに……)
と思いながら、終わるのを待っていた。
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