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(うん……絶対になれない)
部屋の中に通された。中には長テーブル、真っ白なクロスがかけられていて、燭台までも置かれ、料理も5種類以上は準備されていた。
まるでバイキングだ……。
「いつも、こんなに沢山種類があるのか?」
「まぁそんな感じ」
桜井はテーブルにつくと、目の前から好きな料理を少しずつ取って食べていく。シンも席に着き、サラダを取ると食べ始めた。
朝食べると胃に少し重い唐揚げなんかもある。
(軽いのだけたべよ……って俺ももう若くないしな)
もう自分の体を心配するような歳になっていた。桜井はバクバクとなんでもかんでも食べている……。
(ってか桜井って、何歳だったっけ? 聞いたような……聞いてないような……)
チラッと桜井を見ると、何だよ! とでも言いたそうに、口をモグモグさせながら目を見開いた。
「おっ美味しいな……」
「ほぉ?」(そう?)
口にものがいっぱいで、桜井はうまく喋れてない。
そんな桜井を見ながら、シンは、年齢をもしかしたら聞いたかも知れないと、一生懸命思いだそうとしていた。
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