*…優…*

7/12
前へ
/35ページ
次へ
(うん……絶対になれない)  部屋の中に通された。中には長テーブル、真っ白なクロスがかけられていて、燭台までも置かれ、料理も5種類以上は準備されていた。  まるでバイキングだ……。 「いつも、こんなに沢山種類があるのか?」 「まぁそんな感じ」  桜井はテーブルにつくと、目の前から好きな料理を少しずつ取って食べていく。シンも席に着き、サラダを取ると食べ始めた。  朝食べると胃に少し重い唐揚げなんかもある。 (軽いのだけたべよ……って俺ももう若くないしな)  もう自分の体を心配するような歳になっていた。桜井はバクバクとなんでもかんでも食べている……。 (ってか桜井って、何歳だったっけ? 聞いたような……聞いてないような……)  チラッと桜井を見ると、何だよ! とでも言いたそうに、口をモグモグさせながら目を見開いた。 「おっ美味しいな……」 「ほぉ?」(そう?)  口にものがいっぱいで、桜井はうまく喋れてない。  そんな桜井を見ながら、シンは、年齢をもしかしたら聞いたかも知れないと、一生懸命思いだそうとしていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加