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(ん……)
真剣に考えていると、初めてあった日の事を思い出し。
(あっ!?)
(そういえば、同じ歳だっていってたな……)
あの時は、桜井に興味がなかったシンは、すっかり忘れていたのだ。
というか……校長っぽくない校長だったから、その事に気を取られていた。
それで今までずっと、校長なんだから、年上だろうと思いこんでいた。
(俺って思い込みすごいな……)
今に知った事ではないが……シンは自分に呆れた。
「おいっもっと食べれよ」
「おぉ!!」
そして、ご飯を食べ終わり、シンは帰る事にした。
「ありがとな」
「また遊びにきて」
「あぁ、色々ごめんな」
「気にするな!!」
桜井の車に乗り込んだ、運転席に座っているおじさんは桜井の運転手らしい。車まで出して貰ったのだ。
「じゃあ、またな」
シンが言うと、桜井は。
「お前さ、何か悩んでる事あったら言えよな」
と言ってきた。シンは「おぉ」と言ったが、今は言えそうにないと、話しを流した。
「それより、本当にありがとな」
「いいって」
そして、シンは帰っていった。桜井は車を見送りながら。
「まだ俺には言えないか……」
そう呟いていた。
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