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「別に悩んでないよ」
「バレバレだって」
言い返す事が出来なかったシンは、コップ半分まであったお酒を一気に飲んだ。
「わぁ!! だから飲み過ぎだって」
「今日は飲みたい気分なんだよ」
それからシンは、桜井に止められても、飲み続け。遂にはダウンしてしまった。
座りながらコクリコクリとねている。
「はぁ……やっと止まったよ」
桜井は、シンが寝て良かったと、安堵しネクタイを緩めた。
「っていうか、どうしたの? 細川先生寝てるし」
いきなり顔を出してきたのは、真奈美だった。
「こいつ、今日は飲みたい気分だとかいって、グビグビ酒飲んでたぜ」
「何かあったのかな?」
「さぁ?」
――次の日。
「ったぁ~、頭いてぇ~」
目が覚めて、ベッドから起き上がると、
「ここ……どこ?」
まったく知らない場所にいた。とても広い部屋には、今シンが寝て居るクイーンサイズのベッドと、高そうな家具が置かれていて。端の方には、高級そうな壺まで飾られている。
「俺どうしたんだ? 何したんだ?」
上半身が裸なのに気付き、すぐに下を確認。
(パンツは履いてるな……)
なんだかホッと安心した。
シンは桜井と飲んだのは覚えていたが、その後の記憶がなかった。
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