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「つーか、頭いたっ」
頭を片手で押さえていると、部屋の奥にある扉が開いた。
「あっおはよう」
扉の中から現れたのは桜井で、腰にタオルをまき、髪を拭きながら、シンに近付いてくる。
上半身裸で男から見ても、桜井の体は程よく筋肉がついていてセクシーだった。
「おはよう細川ぁ~」
側までくると、顔を覗きこみながら、桜井が。
「昨日の細川は激しくて、もう腰がいたいよ」
と言っている。思わず顔がひきつった。
「きもっ俺はそういう趣味はねぇよ」
シンは枕を桜井に投げ付ける。
「ぐわっ」
もろに食らった桜井は、床に倒れ、
「ちっ! 冗談も通じないのか!!」
と言った後、枕を投げ返してきた。
「俺だって、そんな趣味はねぇ!!」
桜井の大声でシンの頭はガンガンと、頭痛が激しくなる。
「わかったから……大声だすな」
「あら、ごめんねぇ~!!」
わざとらしく大声をだして、桜井はドライヤーを取りいくといい、いなくなった。
「あぁ……」
シンはこめかみを押しながら、またベッドへと倒れた。
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