13人が本棚に入れています
本棚に追加
*…幸せ…* #2
どうしてこんなに苦しくなるんだろうか……。
ただ、好きになった人が生徒だっただけなのに。
「はぁぁあ」
思わずこぼれるため息、ベランダでタバコを吸う……最近タバコの本数が増えたのかもしれない。
シンはこれからの事を考えていた、亜紀に会いたいと思う弱い自分をどう押さえようかと……。
が、結局良い答えは見つからないまま……。
シンは携帯を取り出して、優の名前を表示した。今はかける事の出来ない番号。
そして、その番号からもかかってこない……。
「優は……今何してるんだ?」
優が黒木家に戻ったのかも分らないまま……ただ時間だけが過ぎていった。
そして、2週間という時間が過ぎた。
今日は、亜紀たちの学校から誰が視察にくるのかが決まる日らしく、相沢が「亜紀になるといいな」と電話をしてきていた。
シンはというと、亜紀じゃないようにと願うばかり……。
本当は会いたいが……今はダメなんだ。
亜紀からの連絡を待っている間、授業はなんとかこなしていたが休み時間の度にぼーっとしていた。
最初のコメントを投稿しよう!