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「亜紀?」
「先生……私、良く分かんない。私達の為にそういう事をしてくれてるのは、分かってる……。
でも私、父さんの事嫌だって思った」
亜紀の顔を見ると、辛そうで、こっちまで辛く悲しくなる。
「ゆっくりでいいから、父親の気持ちを理解してくれ」
すぐにじゃなくていいから……。
「亜紀の父親以外にも俺達を応援してくれてる人がいる」
亜紀……俺たちは、反対されている訳じゃないんだから。
「亜紀の学校の校長も、俺達の関係を知ってる」
もちろん亜紀はビックリしていた。そして、
「だから、先生は赴任になったんですか?」
と聞いてきた。亜紀は勘違いをしているようだ。それは無理もない事。
「違う。赴任は俺の意志だ」
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