*…約束…* #2

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「亜紀?」 「先生……私、良く分かんない。私達の為にそういう事をしてくれてるのは、分かってる……。 でも私、父さんの事嫌だって思った」  亜紀の顔を見ると、辛そうで、こっちまで辛く悲しくなる。 「ゆっくりでいいから、父親の気持ちを理解してくれ」  すぐにじゃなくていいから……。 「亜紀の父親以外にも俺達を応援してくれてる人がいる」  亜紀……俺たちは、反対されている訳じゃないんだから。 「亜紀の学校の校長も、俺達の関係を知ってる」  もちろん亜紀はビックリしていた。そして、 「だから、先生は赴任になったんですか?」  と聞いてきた。亜紀は勘違いをしているようだ。それは無理もない事。 「違う。赴任は俺の意志だ」
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