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何故か顔を赤くした。
「ん?」
なんなんだ? と真奈美の顔を伺うと、キョロキョロと視線をさまよわせている。
「なに?」
「あ……あの……ちょっと」
まったく意味が分からない行動。
「熱でもあるんじゃないのか? 熱射病か?」
と手を伸ばして額に触れようとすると、
「ちっ違う! ってか先生エロすぎ!!」
と声をあげた。シンは自分の姿を見て、
「あぁ、そういう事……」
と二つあけていたボタンを一つしめた。
「エロすぎエロすぎ」
連呼する真奈美に、もう閉めたよと合図をすると、
「気をつけてくださいよ! まったく」
といいながら、真奈美は何処かに行ってしまった。ところで彼女はなにをしていたのだろう? 夏休みだというのに、登校して。
ラフな格好だったから、クラブか何かだろうと、あまり深くは考えなかった。
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