*…変化…*

5/16
前へ
/35ページ
次へ
 何故か顔を赤くした。 「ん?」  なんなんだ? と真奈美の顔を伺うと、キョロキョロと視線をさまよわせている。 「なに?」 「あ……あの……ちょっと」  まったく意味が分からない行動。 「熱でもあるんじゃないのか? 熱射病か?」  と手を伸ばして額に触れようとすると、 「ちっ違う! ってか先生エロすぎ!!」  と声をあげた。シンは自分の姿を見て、 「あぁ、そういう事……」  と二つあけていたボタンを一つしめた。 「エロすぎエロすぎ」  連呼する真奈美に、もう閉めたよと合図をすると、 「気をつけてくださいよ! まったく」  といいながら、真奈美は何処かに行ってしまった。ところで彼女はなにをしていたのだろう? 夏休みだというのに、登校して。  ラフな格好だったから、クラブか何かだろうと、あまり深くは考えなかった。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加