*…変化…*

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 相沢の考えている事は、本当に理解不能だ。  それから仕事の毎日、結局相沢との約束もこう仕事が多いと無理そうだと諦めていた。 「ってか細川、夏休みはあっちに帰んないの?」  桜井の手伝いで資料をまとめていると、いきなりそう聞かれた。 「仕事もあるから、帰らないかな」 「えっ!? 言ってくれたら休みあげるし!」 「別にいいよ」 「彼女ちゃんにも会いたいでしょ? 帰りなって」  何も事情を知らない桜井の言葉に、 「彼女とは別れたから」  とだけ答えておいた。 「なんで?」  桜井はビックリしたのだろう、手にもっていた資料を投げ出すと、シンの顔を覗きこんでくる。 「色々事情があるんだよ」 「だから元気がなかったのか。薄々気付いていたけど……ってか遠距離が原因じゃないのか? なら、やはり帰るべきだな」 「もう別れたし、関係ない」 「細川はそれでいいのか?」  事情が違うんだ。遠距離だというばかりでなく、相手は生徒なんだから。 「あぁ……」  シンは資料をまとめ続けている。 「俺には細川は迷っているように見えるけどな。  はっきり言うけど、俺みたいに居なくなってからじゃ何も出来ないからな」
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