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愛している……心の奥から君を……何が正しいのか。
時間が経つと、当たり前の事もいけない事も、認識が薄くなって軽くなってしまう。
その夜、相沢に電話した。
――夏休みも、あと2週間程で終わりだという日。
シンは旅行鞄を持ち、到着ロビーで人を待っていた。それはもちろん相沢、付き添いで優もきていた事には正直驚いていた。
「ほそかわぁ~会いたかったぜぇ~」
きもち悪いくらいに引っ付いてくる相沢を引きはがし「会いたかっただろ」と荷物を押し付け、優と歩く。
荷物を押し付けられたにも関わらず、相沢はニコニコとその後を追ってくるため、いじめているみたいだと、荷物は自分で持つ事にした。
(嫌がれよな……まったく)
それから相沢の家に荷物を置き、その日は3人でドライブに行き終了した。相沢の家に泊まったが、相沢がおとなしく寝かしてくれる訳も無く。
次の日は若干寝不足のまま街に繰り出したのだった。
「なんか楽しいぃ~」
優も合流して3人で歩く、相沢がみたいと言っていた洋服屋や雑貨屋に寄り、買い物を楽しむ。本当に休みという休みな気がした。
「優……あいつバカじゃね?」
「確かに……」
遠くから相沢を見て、優と頭がおかしいんじゃないかと話していた。
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