*…偽り…* #2

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 桜井の飲み方は尋常ではなかった。側で飲んでいたシンも心配するくらい、ハイペースで、もう強引に流し込んでいる状態。  見てるこっちが痛々しかった。  窓の外が明るくなり始めた頃、桜井が呟いた一言。 「なんで守ってやれなかったのかな……」  そういうと、彼はそのまま眠ってしまった。シンは静かに、テーブルの上を片付け、そのままソファで寝たのだった。 「なぁ細川、ちょっと付き合ってくれない?」  洗面所から戻ってきた桜井は、細川の向かいのソファに座り、水をのんでいる。 「いいけど、一度帰って風呂入ってきてからでいいか?」 「ここのシャワー使えば?」 「いや、いいよ。洋服も着替えたいし。一度帰る」 「分かった」  そう約束をして、シンは一度家に帰った。
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