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桜井の飲み方は尋常ではなかった。側で飲んでいたシンも心配するくらい、ハイペースで、もう強引に流し込んでいる状態。
見てるこっちが痛々しかった。
窓の外が明るくなり始めた頃、桜井が呟いた一言。
「なんで守ってやれなかったのかな……」
そういうと、彼はそのまま眠ってしまった。シンは静かに、テーブルの上を片付け、そのままソファで寝たのだった。
「なぁ細川、ちょっと付き合ってくれない?」
洗面所から戻ってきた桜井は、細川の向かいのソファに座り、水をのんでいる。
「いいけど、一度帰って風呂入ってきてからでいいか?」
「ここのシャワー使えば?」
「いや、いいよ。洋服も着替えたいし。一度帰る」
「分かった」
そう約束をして、シンは一度家に帰った。
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