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*…変化…* #2
「良かったです。迎えがきて」
「本当にありがとうございました」
「もういいですよ」
そして、帰る事になった。相沢を挟んで向こう側を歩く亜紀。
この距離感。
虫の鳴く声が寂しげで、まるで自分の気持ちのようだった。
相沢が優に電話を入れ、公園から少し離れた場所に、迎えにきてもらい。車に乗りこんだ。
自分は助手席に、二人は後部座席に。
色んな思いが巡り、シンは何も話せなかった。
『自分の気持ちに正直でありたい』
そう思ったが、まずどう動けばいいのか……。相沢が亜紀に、どうしてシン達が探し回っていたのか説明していたが、シンにはどうでも良い事で、頭の中はこれからの事についていっぱいだった。
いますぐ気持ちを伝えようか……。
電話にしようか。
亜紀の気持ちも確かめたい。
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