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――そして、
「じゃあ帰りますか」
優の一声で、花火を片付けた後、帰る事になった。静かな車中……来たときと同じ席に座る。
窓の外を流れる景色を見ていると、
「俺から降ろして~」
と相沢が言っているのが聞こえた、相沢をまず送る事になり。家の前に着くと、すぐに相沢は車から降りた。
そして、
「じゃあ、亜紀またなぁ~」
といい、亜紀に向かって投げキッスをしている。それを見てポカンとする亜紀。シンと優は相沢の行動に笑っていた。
相沢と別れ、しばらく走った時、
「あぁ……なんか喉かわいた」
優がボソッと言いだし。
「ごめん、ちょっとスーパーよるね」
スーパーの駐車場に車をとめた。
そこは、亜紀の家から20分くらい離れた場所だ。そして、
「すぐ行ってくるから、2人は待ってて」
そういきなり車を降りていく。
「おい!!」
思わず声をあげ呼び止めたが、優は小走りでスーパーの中へ入っていってしまった。
車内は二人きり……。
(なんだか気まずい……)
今二人きりがチャンスだと思うが、おもう様に口が開かない。亜紀の気持ちをどう確かめたら良いのか、遠回しに行くべきか、ストレートに行くべきか。
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