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それから一人で屋上に行き、シンは携帯を開く。今頃亜紀は相沢と二人でいるだろう、それでメールを送ることにした。
夜電話をするからと、バイトは休みなのか確かめる。こんなにも余裕がない自分はどうなってしまうんだろうか。
亜紀から返ってきたメールを見て目を閉じる。学校見学なんか早く終わってしまえばいいのに……このまま眠ってしまいたい気分だった。きっと起きた時には、学校見学も終わっているだろう。
だが授業が入っているため、眠る事は出来なかった。
(生き地獄……あぁ気になる)
何もないとは思うがとても気になった。
――公務が終わって家に帰ったあと、すぐに電話をしようと思ったが時刻はまだ7時、自分が焦っている事は悟られなくないため、もう少し経ってから電話をすることにした。
嫉妬をしてるなんてあまりバレたくない。それはプライドからで……。
「はぁあ」
テレビをつけるも面白いものはやっていなくて気が滅入った。
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