*…朧…* #2

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 ソファに寝そべる。白い天井……。どれくらいたったのか、何度も時計を確認したが、あまり時間は経っていなく、溜め息ばかりがもれた。  電話をかける事が出来たのは、もうすぐで10時という時だった。きっと亜紀も寝る準備に入っているだろうとそうした。  コールが数回なり、通話中になる。 「もしもし」  聞きたかった声を、やっと聞けた。 「亜紀?」 「先生……」  なんだか元気がない。 「ちょっと元気ないな、何かあった?」  なにがあったのか、沈んでいる声が不安にさせる。 「元気ですよ」  そうすぐに嘘をつく君。こんなにも好きな君の声の変化で嘘だなんてすぐに分かるのに。 「そうか、嘘が下手だな。話したくなったら話してな」  無理矢理は聞くのはどうかと思ってそう言ったが、内心聞きたくてたまらなかった。 「ねぇ先生?」 「ん?」 「亜紀って呼んで」  いきなりそんなお願いをしてきた。シンは優しく名前を呼ぶ。
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