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1時間程話し電話を切った。持っていたタバコに火をつけ、しばらく幸せに浸った。
だが今からやらなければいけない事がある。それは相沢に電話をかける事、やはり亜紀との間に何があったのか気になる訳で、タバコを消したあとすぐに電話をかけた。
相沢はすぐに電話を取った、嬉しそうに話していたが、シンは聞きたい事があったためそれをズバリと聞く。
最初は話したくなさそうにしていたが、学校見学で元彼女の新垣に会い、いざこざがあったと教えてくれた。
亜紀を好きになり、新垣と別れている相沢は、新垣に最低だと言われたと笑っていた。新垣には全てを話していたんだろう。
確かに別れた原因の相手と一緒にいたら、最低と言いたくなる。
それから相沢は、亜紀に、新垣の気持ちにどうして答えてあげないのか言われたと……笑って話していた。相沢の性格上そう話すしかなかったのだろう。
「正直シンドイんだけどねぇ~あはは」
そう言った後。
「お前が憎いよ」
と言葉を放った。シンも相沢に一言。
「俺もお前が憎いよ」
そう伝えた。
「今日はキツい事いうねシンちゃん」
「お前もだろ」
そう言って笑う2人。親友だから言える事、親友だから笑ってしまう事だった。
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