*…朧…* #2

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 1時間程話し電話を切った。持っていたタバコに火をつけ、しばらく幸せに浸った。  だが今からやらなければいけない事がある。それは相沢に電話をかける事、やはり亜紀との間に何があったのか気になる訳で、タバコを消したあとすぐに電話をかけた。  相沢はすぐに電話を取った、嬉しそうに話していたが、シンは聞きたい事があったためそれをズバリと聞く。  最初は話したくなさそうにしていたが、学校見学で元彼女の新垣に会い、いざこざがあったと教えてくれた。  亜紀を好きになり、新垣と別れている相沢は、新垣に最低だと言われたと笑っていた。新垣には全てを話していたんだろう。  確かに別れた原因の相手と一緒にいたら、最低と言いたくなる。  それから相沢は、亜紀に、新垣の気持ちにどうして答えてあげないのか言われたと……笑って話していた。相沢の性格上そう話すしかなかったのだろう。 「正直シンドイんだけどねぇ~あはは」  そう言った後。 「お前が憎いよ」  と言葉を放った。シンも相沢に一言。 「俺もお前が憎いよ」  そう伝えた。 「今日はキツい事いうねシンちゃん」 「お前もだろ」  そう言って笑う2人。親友だから言える事、親友だから笑ってしまう事だった。
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