*…朧…* #2

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 それから数日後。この日は日曜日という事もあり仕事は久し振りに朝から休みだった。  日曜日も大体仕事場に行く事が多いが、この日は行く予定もなく本当のオフだ。朝から亜紀にメールをすると、午後から花火大会に行くと返事がきた。 (花火大会か……)  一緒に行きたいと思いながら、掃除や洗濯を済ませる。  午後には桜井から電話があり少し出掛ける事に、ペットショップに行くと言われ北谷(ちゃたん)までドライブをした。  桜井は犬でも飼うつもりなのだろうか、ケースの中に入っている子犬たちを見てまわっている。  シンもブラブラと店内を歩き周り、フェレットのところで足を止めた。 (かわいい……)  抱き締めたくなる程可愛い。だが触る事は出来ないため、愛くるしい目をじっと見つめていた。 (かわいすぎる……)  そんなシンの側にきた桜井は、 「可愛いぃ~飼いたいなぁ~」  なんて言いながらフェレットを見た。 「ってか桜井何か飼うつもり?」 「いや、ただ見にきただけ。癒されたくて」  なんて笑っている。シンは思わず苦笑いした。
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