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「俺も行きたいなぁ~視察」
向かいのソファに座っている桜井は、シンと真奈美を交互に見ながらそう呟いた。
「サクとは行きたくなぁ~い」
とシンの隣りで真奈美がいうと、二人はその後睨みあっていた。
シンの隣りに座る真奈美、最近なんだか色気づいてきたと感じるのは気のせいなのか、仕草が前より大人っぽくなり、唇もウルウルとグロスで輝いている。
「細川っ! さっきから何真奈美を見つめてんの?」
ただジッと見てしまっただけで見つめていた訳ではない。ってそれは見つめていたに入るのか、桜井を見るとこっちを睨んでいた。
「見つめてたか?」
「あぁ」
「えっ!? 細川先生、私の事見つめてたの!」
真奈美がそう嬉しそうに声をあげたから、桜井の表情がもっと険しくなる。
「いや、ちがくて」
シンは手の平を桜井にむけ、待てと促す。今にも飛び付いてきそうだったからだ。
「確かに真奈美を見ていたのは事実だ」
「えっ!?」
「おまっ」
シンはなんで見ていたのか、ちゃんと説明をした。
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