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「真奈美は最近女のコらしくなったなぁ~と思ってさ」
そういうと真奈美は「そんな事ないよ~」と両手を横に振って否定している。
「そういう所が、女のコになってるって言ってるの」
いつもの真奈美なら「そんな事ないですよ!」と言いながら、シンの背中をバシッと叩いていただろう。
でも今はそれがない。それに、色はついてないがマニキュアも塗っている。
「本当だ」
桜井は真奈美を舐めまわすように見て、
「って、そんな事俺も気づいてるってぇの」
そう真奈美を見ている。当の本人は頬を少しピンク色に染め、なんだか恥ずかしそうだ。
「お前彼氏出来たのか?」
ツンとしながら聞く桜井に、
「サクには教えない!!」
と紅茶を口へ運ぶ。シンがいる事を忘れているかのように、いつも2人で盛り上がったり喧嘩したり無視したり。
今は馴れたが、ちょっとはこっちの事も気にして欲しいと思ったシンだった。
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