*…朧…* #2

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「真奈美は最近女のコらしくなったなぁ~と思ってさ」  そういうと真奈美は「そんな事ないよ~」と両手を横に振って否定している。 「そういう所が、女のコになってるって言ってるの」  いつもの真奈美なら「そんな事ないですよ!」と言いながら、シンの背中をバシッと叩いていただろう。  でも今はそれがない。それに、色はついてないがマニキュアも塗っている。 「本当だ」  桜井は真奈美を舐めまわすように見て、 「って、そんな事俺も気づいてるってぇの」  そう真奈美を見ている。当の本人は頬を少しピンク色に染め、なんだか恥ずかしそうだ。 「お前彼氏出来たのか?」  ツンとしながら聞く桜井に、 「サクには教えない!!」  と紅茶を口へ運ぶ。シンがいる事を忘れているかのように、いつも2人で盛り上がったり喧嘩したり無視したり。  今は馴れたが、ちょっとはこっちの事も気にして欲しいと思ったシンだった。
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