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「校長先生が内緒にしてるみたいだから」
そう言うと安藤は「校長先生が……」 と納得していた。
安藤と一緒に歩き少し話しをした。他愛もない話しだ、学校は楽しいかとか、勉強はうまくいってるかなど。
「やっぱり細川先生の授業が一番好きなんですけどね。私は」
「おぉ! そんな事言われると先生も嬉しいよ」
「だって、私先生の事まだ忘れてませんよ。まだ好きですから」
突然の事だった、
「やっぱり諦められない……」
そうボソッと呟かれた時。
「お~い、細川」
そこにタイミングが良いのか悪いのか、相沢がシンを見つけてやってきた。
「先生じゃあまた」
そう言うと安藤は相沢が来る前に行ってしまった。
「あれ? 今の安藤?」
相沢は安藤の後ろ姿を見ながら、そう問いかけた。
「あぁ安藤」
「何話してたんだ?」
「別に」
「僕ちん気になるぅ~」
そう相沢は体を揺する。
「お前は朝から元気だな」
「元気だけが取り柄だからぁ~、あぁ心の友よぉ~」
そう両手を広げて抱きつこうとする、それをベシッとシンは叩き。
「キモい。ってかそれパクリだろ」
と笑った。
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