*…朧…* #2

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「校長先生が内緒にしてるみたいだから」  そう言うと安藤は「校長先生が……」 と納得していた。  安藤と一緒に歩き少し話しをした。他愛もない話しだ、学校は楽しいかとか、勉強はうまくいってるかなど。 「やっぱり細川先生の授業が一番好きなんですけどね。私は」 「おぉ! そんな事言われると先生も嬉しいよ」 「だって、私先生の事まだ忘れてませんよ。まだ好きですから」  突然の事だった、 「やっぱり諦められない……」  そうボソッと呟かれた時。 「お~い、細川」  そこにタイミングが良いのか悪いのか、相沢がシンを見つけてやってきた。 「先生じゃあまた」  そう言うと安藤は相沢が来る前に行ってしまった。 「あれ? 今の安藤?」  相沢は安藤の後ろ姿を見ながら、そう問いかけた。 「あぁ安藤」 「何話してたんだ?」 「別に」 「僕ちん気になるぅ~」  そう相沢は体を揺する。 「お前は朝から元気だな」 「元気だけが取り柄だからぁ~、あぁ心の友よぉ~」  そう両手を広げて抱きつこうとする、それをベシッとシンは叩き。 「キモい。ってかそれパクリだろ」  と笑った。
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