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本当に自分の嬉しいツボをついてくる、愛しくて優しく頭を撫でた。自然に顔が緩むのは、心から幸せを感じているからだろう。
こんなに愛しいと思う気持ち、溢れて止まらない。
ずっと側にいたら、どうなってしまうんだろう……幸せ過ぎて死んでしまうんじゃないか。
亜紀とあう視線、見つめあう二人。幸せいっぱいのはずなのに……。
亜紀が視線を反らした時、表情が悲しそうになった、辛そうに……。それにシンは気付いたのだ。
「どうした?」
何も答えない亜紀。ちょっと唇を噛んでいる。
「亜紀? 何か言いたい事があるのか?」
何か言いたそうな彼女に優しく声をかけると。
「先生、私ね……先生の事好きでいていいのかな……?」
と聞いてきた。
「何言ってるんだ、当たり前だろ」
彼女は不安なんだろうか……シンは気持ちを読み取ろうとしたがうまくいかずにいた。すると、
「だって、私最低だよ。
先生がいなくて寂しくて、相沢先生を頼ったり優先生に先生を重ねたり、優先生にときめいたりしてるんだよ」
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